フレンチ童貞を卒業しました
どうも。Twitterにて、初絡みの方に切腹しろと言われた男、桜井ですw
お恥ずかしい話なんですが、実は先日までまともにフレンチというものを食べたことが無かったんです。
なんせ、ど田舎で育ちな上に今は山梨在住のぶどう畑アルバイター(年収200マン)なもので。
以前Twitterで青梅で畑を耕してます。年収250万なんてbioに書いた事もありましたが、すいません。盛ってましたw
先日、購読しているブログを読んでいたらこんな記事を見つけました。
http://oreno-yuigon.hatenablog.com/entry/2017/02/01/232853
ぶっちゃけ、僕のブログ読者の方はもう皆さん読まれてるかと思いますが(笑)
これを読んでふと、「そういえば記念日、近いな」って、財布と相談せずに即行ネット予約をポチりました。
だって、相談なんかしたら確実に破産の2文字が浮かんでくるし、何より味の三連撃、ミシュラン一つ星って、自炊(せざるを得ない)クラスタとしては気になるじゃあないですか。
そんなわけで、僕のメインディッシュはコンビニ弁当からスーパーの半額弁当に切り替わり、1日1食・感謝の日々を過ごして迎えた天下分け目(懐的な意味で)の決戦当日。
まず祈り、そして(残高を)見る。
己のおうちの料理人人生を賭けた、世紀の一戦に参加する資格を得た喜びに打ち震えながら、僕は中央線に飛び乗った。
・・・前置きが長えよ
地図で見ると飯田橋駅が最寄りに見えたんでそこで降りたんですが、ろくに確認もせずに行ったところ、東口から出てしまい、道に迷って大分遠回りをしながら到着しました。
今後行かれる方は西口から出ることをオススメします。
距離が全然違います。
お店に到着し、入り口に入ってすぐのエスカレーターに乗ってる間に、自分が今まで住んでいた世界とは、次元の違う空間に向かっているのがわかった。
無意識にキョドリだす。
この感覚を、僕は知っている・・・
そう、これは圧倒的美女(本格フレンチ)を前にした童貞(童貞)のそれだ!
厳選された美女とイケメンのスタッフに、芳醇な香りのする上着を預け、木製の自動ドアをくぐると。
山よりも高い天井と、各テーブル間が広々とした、結婚式場くらいでしか見たことのない超豪華空間が広がっていた。
ここは僕の地元(地価爆安)か?って勘違いするくらいの贅沢な土地の使い方。
東京でこれは凄い。
着席し蛇に睨まれたカエル、もとい美女と対面した童貞の如く椅子の上で固まっていたら、食前酒を勧められる。
このシャンパンがまた、美味い!
アルコール特有の飲みにくさが全くない。
びっくりした。
まずプロローグの一皿がくる。
アワビの乗った、ゼリーみたいな料理だった。
居酒屋のお通しを彷彿とさせながら、味のクオリティが違う。断じて違う。
そんなチャチなもん(お通し:400円)じゃあ断じて無いと俺の舌が言っている。美味い・・・
続いて、前菜がくる。
食べていて思った。
これは・・・野菜臭いなと。
まあ、野菜なんだけど、こんなもんかって。シャンパンが美味すぎたせいもあったのかもしれない。
それが1番の感想だった。
しかし、後々気づく。この時僕は大きな勘違いをしていたと。
続いてパンが出てくる。4種類から選べたんですが、これがまた美味い!
語彙が少なすぎて申し訳ないけどwもう、美味い!
貧乏人の早食いが癖になってしまっている僕は、即行で食べ終えてしまった。
ここまで写真が無くて申し訳ない。
正直優雅に写真を撮れるほど心に余裕がなかったんだ…美味すぎて…
最初からカメラに意識を向けられる時点でハイスペですわマジで。
肝心の料理でまず感動したのは、スープだった。かぶのポタージュ。
これ。
写真のクオリティが悪くて申し訳ない。
かぶの味はしっかりするんだけど、かぶ特有のエグミがなくて、なんというか・・・美味い!圧倒的に美味い。
俺が今まで高級品扱いして愛飲していたマ○クのコーンポタージュと、この皿は本当に同じ料理なのかと小一時間考えてしまった。
それほどの美味さだった。美味い。
続いて出てきたのは魚料理だった。
メインディッシュの肉料理前だけど、言ってしまおうと思う。
今日一の、いや、僕史上一の作品だった。
とりあえず魚だけじゃ寂しいからって、付け合わせで何か野菜付けたり、するじゃない。
そういうんじゃなくて、何1つ無駄なく全部が混ざり合って、1つの味が完成している。そんな品だった。
素材も勿論良いんだけど、このソースが激ウマなんだ。
ただ、主役をとっちゃうほどの主張はしていない。
つまり、その・・・
美味い。
続いてリンゴのグラニテ(かき氷みたいな料理)が口直しみたいな感じできて、いよいよメインディッシュ。
エゾ鹿ロースのソテー
これね、右端のやつ。僕の幼馴染の高菜だと思ってたんだ。
それか大根の葉っぱかなwみたいな。親近感覚えて真っ先に食べたんだけど・・・全然別人だった。
どんな調理をしたのか、こういう食材特有の青臭さみたいなエグみが全然なくて、でも風味は残してて、美味い。
鹿肉はロクに、というか食べたことなかったんだけど、臭みがあると聞いていて、ちょっと覚悟して食べてみたら、全然そんな事なくて、赤身の牛ステーキ風の味に仕上がっててとにかく美味い。
そして、奥に見える茶色いソース(しょっぱい)と、左に見える紫芋のソース(甘い)のバランスがもう絶妙で、これもまた完成してる。
つまり、美味い。
付け合わせの玉ねぎ、美味い。
さっきから美味しか言ってnんまい!
最後撮り忘れてしまったんだけど、苺をメインにしたデザートが出てきて、これがまた甘くて美味くてふんわりしてて、デザートジャンルで史上一の美味さを叩き出してきた。
美味い。もうね、美味い。
確かにあった。
このお店には、ミシュランの1つ星も、味の3連撃も、ありました!
本当です。
僕は今までの人生で、食材の美味さを味わう料理って、高いステーキくらいしか食べたことなかったんだけど、そのステーキを味わう時には、食材の味を楽しむために敢えて塩胡椒だけで食べるみたいな事をしていたのに、自炊を続けている間にいつの間にかそういう考え方を忘れてしまっていて、ひたすら調味料の美味さを追い求めてしまっていた自分に気付かされた。
普通の価格帯の料理って、結局は調味料の美味さを競い合ってるところがある。
安価な食材を使うから、素材の味に自信なくて結局そういう選択(調味料で勝負すること)になってしまうんだけど。
そんな事情もあって、美味い料理=調味料が美味いor食材が高級の2拓ってイメージしか自分の中では存在しなかった。
それが今回本格フレンチというのを食べてみて、料理の世界の一流というか、極めていった先にある味というものを知ることができたなって。
素材そのもので勝負できるような、新鮮で美味い野菜、魚、肉。
そして良い素材の本来の味を楽しめるように生かしつつ、それを更に高みに持っていけるような、それでいて決して自身が主役になってはいない、絶妙なバランスのソース。
それが合わさって奏でられる味、最高の美味い。
ごめんな、前菜。
お前、やっぱ美味いよ。
野菜で彩られた前菜、結局美味かったよ。
話は逸れますが、庶民価格のレストランでは高級な食材というのがネックになってしまって、そこで勤める料理人は、自分の思う美味さを、とにかく追究するような料理は作れないんですよね。
そういう面から考えると、高級店のプレッシャーはあれど、味を追究していける環境で料理が出来るというのは、シェフ冥利に尽きるんじゃないかなと、自炊せざるをえないクラスタの一料理人として、こちらのシェフに対して思いを馳せてしまいました。
それにしても良い経験をさせていただきました。
今回の経験から、料理を楽しむために高級店を回ってみたいという思いが芽生えました。
そして何より、最近は憎まれ口が増えてきた彼女から、翌日きた「本当に、凄く美味しかった。教えてくれた友達(そういう設定にしました)に感謝だね。また行きたい。これからもよろしくね。大s(ry」ってライン・・・
お前・・・
別人のようじゃねえかよ!!
結論
美味い料理は世界を救う。
世界平和実現するためにも、親父、俺、やるよ。
山梨で
ぶどう、作るよ。
アルバイトだけどな。
https://www.google.co.jp/amp/s/s.tabelog.com/tokyo/A1309/A130905/13000471/top_amp/
ご参考までに
コースは8500円からですが、個人的にお酒を飲むのであればワイン3杯付きの10000円のコースをお勧めします。
お酒はどれも一杯2000円弱の価格帯ですので。
俺が本人並みにそいつのことよく知ってるアルバイターがいまして、そいつはこのお店で酒を飲み放題と勘違いして何杯も飲んだ挙句、追加料金で破産したとの情報を得たので、付け加えさせていただきました。
それではまた。