前田裕二氏著「人生の勝算」は勝者の王道を教えてくれる。
自己啓発という言葉が放つ魔力
その力に魅せられた奴らがいる
人は彼等を
「意識高い系と呼ぶ」
先日飲んでいたら、自己啓発本はもう買わないという決意よりも人生に勝ちたい欲が強くなってしまい、意識だけ高くポチりました。
- 作者: 前田裕二
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2017/06/29
- メディア: Kindle版
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これは僕の人生にとって永遠の課題になりそうな気がしています。
ということで本題に入りましょう。
この本は著者である石原さとみさんの彼氏(前田裕二氏(30))の人生について書かれた本です。
モバゲータウン、伝説の医療情報サイトWelqの運営で有名な、株式会社ディー・エヌ・エーの一事業として始まり現在は分社となった株式会社SHOWROOMを運営されています。
SHOWROOMとはなんぞや?と思ったので少し調べてみました。
アラサー世代には馴染みのある人もいるのではないかと思われる、ニコ生配信の進化版といった感じのようです。
こちらの記事に簡潔に紹介されていました。
https://m.huffingtonpost.jp/2017/07/13/showroom-maeda-yuji-interview_n_17471418.html
肝心な本の内容ですが、前田裕二氏が幼い頃に両親を失くすという苦境に見舞われながらも、圧倒的行動力と知恵によって、小学生で既に路上ライブで月10万以上稼いでしまうという伝説から始まります。
僕がスマブラに熱中し64にかじりついていた頃、既に彼は顧客インサイトを見抜き、路上ライブで稼いでいたというのです…純粋にすごい。
いち小学生である自分の歌でいかに人を惹き付けるか考え抜いた上での戦略には目を見張るものがあります。
続いて新卒入社した外資系証券会社で睡眠時間2〜3時間、誰よりも早く出勤し誰よりも遅くまで仕事をし、誰よりも勉強するという凡人からすれば狂気に満ちた1年を過ごし、圧倒的成長、圧倒的成果を上げたという猛烈なエピソードが続きます。
まず1週間3時間睡眠が達成出来そうにない僕は、この話を読んでいてHUNTER × HUNTERのあるシーンが浮かんできました(笑)
しかしそんな彼にも敵わない営業マンがその会社にはおりました。
名を「宇田川さん」と言います。
彼は営業の鬼才であり、なぜそんなに結果を出せるのか前田氏が伺ったところ、こう答えてくれたそうです。
「会う人全てを好きになりなさい。」
ざっくり言うと、人に興味を持ち好きになるからこそ営業が上手くいくというのです。
もうテクニックがどうこうと語る、営業マン用ハウツー本や某αアカウントによる有料noteの山を一瞬で吹き飛ばすような圧倒的デカさを感じさせます。
宇田川氏の背後には観音様すら見えてきそうな…
僕はこのエピソードを読んでいて、ふとあるブログの記事を思い出しました。
https://oreno-yuigon.hatenablog.com/entry/2017/01/22/232701
このシンプルかつ最強のアドバイスを受けた前田氏は、「出会った人を好きになる」ということを実践した結果、完全に覚醒して社内で無双を続け、"メジャーには興味が無いと言っていたものの、国内には敵と呼べる打者がいなくなってしまい、メジャーデビューに至ったダルビッシュ有投手"の如く、周りにライバルがいなくなっていました。
そこにある悲報が重なり、新卒時にも声をかけられていたディー・エヌ・エーの南場社長に再度誘われ、悩んだ末に、今までとにかく金を稼ぐことを第一に走り続けてきた自分と決別し、本当にやりたいこと、成すべきことを実現するために転職を決断します。
そしてSHOWROOMを立ち上げ、苦難を乗り越えて軌道に乗せ、宇田川さんの教えのとおり石原さとみも好きになり、口説き落として現在に至ります。
「人生の勝算」という題名から、いい感じの勝ちパターンでも提示してくれるんかな?と期待してしまうのですが、読んでいる内に前田氏の才能の凄さよりも、努力量に目を惹かれるようになってきます。
僕のような凡人はつい、楽したい、遠回りしたくない、早く結果を出したいと思ってしまいがちですが、結局圧倒的な試行錯誤と量が成功には必要なのだと、この本は念押ししてくれます。
「誰でも簡単に稼げる方法」、「俺の圧倒的成功哲学」といったネーミングの情報商材、ネットの袋とじ(note)に手を出しそうになった時にこれを読むことで、「天才前田裕二でさえこれだけ努力しているのだ」と己を現実に引き戻し、袋とじに後悔する未来を変えてくれるはずです(笑)