緑の純恋歌
バレンタインデーの昼下がり、非モテの俺はベッドの上で地蔵のように動かず、引きこもっていた。
腹を減らした俺は、昨日Twitterのタイムラインに影響されて作った親子丼の残りを食べようと思い、大きさMONGOL20くらいの小さな小さな俺の蔵(冷蔵庫)を開けた。
とたんにメロディが流れ出す
蔵開けれ〜ば食材(余り物)と(昨日の)飯。一番デ〜かいお前がいる
お前とは、6日前くらいに作った鍋の残り食材、緑(キャベツ)のことだ。
親子丼に浮気して、本来作るはずだった回鍋肉を作らなかったことによる後悔と、6日前の食材というヤバい感が襲ってくる・・・
初めて一途に〜なれーたよーうぉう
ボロ屋で食らう〜ぼっち飯〜
昼の調理と、メイン食材が決まった瞬間である。
ここは昨日の初心に帰って
そうだ、回鍋肉作ろう。
しかし、豚肉ねえ!ピーマンねえ!回鍋肉の素すらねえ!
オラこんな蔵いやだーオラry
ふと、自分に問う。俺は何者だ?散策師だ。そしてワープアだ。
散策師で、ワープア・・・
殆どの男が挨拶という名のナン○をすると言われる国、イタリア。
俺は1散策師としてその挨拶をする文化と、料理をリスペクトしている。
散策の基本は挨拶であり、ワインとチーズって言っとけば、大抵の女の子はなんとかなるからだ。俺の場合はならない方が多いけれども。
そして、イタリアには貧乏人のパスタと呼ばれる料理があった。
その料理の名は、ペペロンチーノ。
俺の蔵には、実家でもらったニンニクと使い切れず放置されていた鷹の爪、間違って二本買ったオリーブオイル、ベーコンエッグにするために買ったベーコンまでもがあった。
言っている。俺の蔵が、ペペロンチーノを作れと・・・言っている。
本日のメインディッシュが決まった瞬間である。
しかし、まだ問題があった。緑が、デカすぎる・・・
使い切るにはもう一品必要だ。パスタだからスープか?
スープ、コンソメスープか。
ふと、蔵の中から俺を見つめるもう1つの視線に気づいた。
ずいぶん前から忘れられていた、マルコ○ミソである。
物事には始まりがあれば終わりがある。
製造年月日があれば、消費期限がある。
マルコはもう、終わりが近かった。使ってくれと言っていた。でも、今日はパスタなんだ。
俺は悩んだ。
と、その時、昨日のTwitter上でのタイムラインを思い出した。
味噌とバターと白菜を混ぜたスープを作りました(ドヤ顔で)
— ヒデヨシ (@cook_hideyoshi) 2016年2月13日
味噌とバターはラーメンでもお馴染みの黄金の組み合わせ。しかも無駄にバターを完全無欠にしてやった! pic.twitter.com/gVWI0drKo6
パスタにはコンソメスープ?
いやいや、時代はミソスープだ。太閤も作ってるしな。
世の中はギブアンドテイクである。
そして時代はラブ&ピース、世界平和だ。
俺にナ○パの心とパスタを教えてくれたイタリアーノに、お礼と、友好の証として、大和魂の権化であるミソスープを届けようじゃないか。
届け!俺の心、ミソスープ!イタリアーノの心に届け!!
世界平和万歳っ!!
完成した。
〜緑の純恋によるペペロンチーノとミソスープのセット
日伊同盟の心を添えて〜
材料はこちら
キャベツ1/8カット
玉ねぎ1/4カット
ベーコン使い切りサイズ1パック
鷹の爪2本
ニンニク2かけ
白ワイン適量
塩コショー適量
オリーブオイル
※野菜は適量を味噌汁に入れてください。
興味ないかと思いますが、一応レシピをw
パスタ
1.オリーブオイルをしいたフライパンで野菜とベーコンを中火で炒める。
2.しんなりしてきたら、白ワインを投入ししばらく炒める。
3.野菜を別皿に取り分け(取り分けなくてもいいです)、オリーブオイルを追加し、そこに刻んだニンニクと鷹の爪を加えて弱火で日を通す。
4.ある程度ニンニクに日が通ったあたりで火を止め、取り分けた野菜を加え、塩胡椒をふって味をつける。
5.茹でたパスタを絡めて出来上がり。
二口コンロであれば、同時進行で鍋で湯を沸かし、そこに野菜を入れて茹でれば、味噌汁が同時に出来ます。
パスタはこちらを使えば、さらに同時に作業できるので便利です。
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