さくらいの落書き

持たざるリーマンによる試行錯誤の記録 Have nots employer's challenging diary

書評 君がオヤジになる前に

以前パロナベさんのシークレットイノベーションhttp://dorararpg.hatenablog.comにて紹介されていた堀江貴文さんの『君がオヤジになる前に』という本を読みました。

君がオヤジになる前に

君がオヤジになる前に

章題に25の君へ、28の君へ、〜38の君へと言う形で年代別にいろいろな世代に向けての意見が書いてはありますが、本書の中で一貫して書かれているのは堀江貴文という方が、一体どういう思想で生きているのか、ということです。

本書を読む前、私の中のイメージでは彼は頭が良くて金を稼ぐ天才、という程度の印象でしたが、そんなふわふわしたイメージで語れる男ではありませんでした。

読んでみてわかったのは彼が四六時中金を稼ぐことを考え、試行錯誤を繰り返しており、とにかくドライな男であるということです。

普通の人は、仕事を頑張って、休みは寝て過ごしたり趣味を楽しんで過ごしたりして、何十年とそれを繰り返していく人生かと思います。
私も基本そうですし、それが特別おかしいことだとは思いません。

一方、堀江氏にとって、金を稼ぐための試行錯誤は仕事であり趣味であり生き甲斐なのです。
本書を読んでいてそれがひしひしと伝わってきました。

仕事、プライベートの境界がなく、ひたすら稼ぐという一つのことに注力しているわけです。凡人とは稼ぎが違って当然かと思います。

やっぱり、天才は違うよ。とも思いましたが私にとっては、自分の時間、その使い方について見つめなおすいい機会になりました。

休みは思いっきり趣味を楽しむ。仕事はその為にする。
そういう考えも大いに結構だと思います。人生は金が全てではないという価値観があってもおかしくはないので。


一流のビジネスマンの方は、常に自己研鑽に時間を使われていると思うのですが、そうではない、特にこれといって入れ込む趣味があるわけではなく、休日を無駄に過ごしてるなぁと感じる方には、自己改革のためにも一読する価値はあるかと思います。

時間をただ消費するんじゃなくて、スキルでも資格でもいい。収入や地位の向上などを促す何かを生産するべく、努力することに使おうと思わせてくれる本です。