さくらいの落書き

持たざるリーマンによる試行錯誤の記録 Have nots employer's challenging diary

非モテの最底辺

先日twitterでこんな記事が流れてきた。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/56258

簡単にまとめると「インセル」と名乗るアメリカの非モテ集団が、大量殺人を行ったというのである。

僕は記事の序盤を読んでいて、10年ほど前の秋葉原の事件を思い出した。

加害者の彼は確か、唯一の居場所だったネットの匿名掲示板で誹謗中傷を受けて、人生に絶望し犯行に及んだと記憶している。

しかし、この記事を読んでみるとインセル達はどこぞのテロリストの如く、殺人を行った自分を正義だと表現し、犯行に及んでいるのだ。

はっきり言って正気の沙汰じゃない。
モテなすぎて狂ってしまったのだろうか。

気になったので最後まで読み進めていたら、途中で海外発のナンパバイブル「ザ・ゲーム」が紹介され出した。

ザ・ゲーム フェニックスシリーズ

ザ・ゲーム フェニックスシリーズ

おやおや…??


加えてこの記事の筆者は、ナンパ男とインセルはどちらも自分を受け入れない女達に恨みを持っており、根っこの部分で同族だと言い始めたじゃあないか。

おい!
ちょ、待てよ。

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僕もイチナンパ男としてこれには黙っていられなかった。

https://twitter.com/sansaku_sakurai/status/1013275215277641728
https://twitter.com/sansaku_sakurai/status/1013287670993207297

確かに女から全く愛情を向けられない非モテ男が、「なんであんなクソみたいな男に彼女がいて俺にはいないんだ。あいつら、男見る目どうかしてるぜ!」と反感を持ってしまう気持ちは凄くわかる。

というかそういう気持ち、いつも隣にいる気がする。

流石に恨みとまではいかないが…

僕が言いたいのは、この事件でヤバいのは何なのかということなんだ。

根っこの思想なのか?
違うだろうと。

僕は物事というのはスタートより、ゴールがどこであったかの方が大事だと思う。

この事件の1番の問題は、インセルと名乗る非モテ達が勝手に恨みを募らせ、殺人という振り切った行動に出てしまった事だ。

その根底にある思想は、悪いのは自分じゃない。

見る目のないあいつらの方だ、という徹底的な他責思考。

ここがナンパ男と彼らの一線を画すところだと僕は思う。

モテるようになりたくて、女を落とすための色んなハウツーを学び、それを実践する非モテ達は正直世間から嫌われている。

それが女性からの批難なら、僕は受け入れなければならない面があるとは思っている。

皆が皆、遊び目的ではないとは言いきれないからだ。

ただ、やけに悪い部分だけフォーカスされているようにも感じている。

色々勘違いされているが、そもそもハウツーだけ学んだって結果なんか出ない。

キモいオッサンに上から目線で堂々とdisられたりしたら、女の子は美人だろうがそうでなかろうが、一目置くどころか普通にスルーするだろうし、魅力のない男が5分だけ飲もうって言ったって、無理なものは無理だ。

非モテが素のままで数を撃ちまくったって、女の子は絶対に心も身体も許してはくれない。

彼女らの目は節穴じゃないからだ。

結果を出した人達は、小手先のテクニックだけじゃなく、見た目も大幅に改善して、悔しい思いをしながら女の子を楽しませられるようなコミュ力を磨き、素敵なデートにすべく良さそうな店も調べる等、染み付いた非モテ習慣を改善するために色んな努力を続けたのだ。

そうする内に、彼らに男としての魅力を感じる女性が現れ、非モテを脱したのである。

彼らの根本にある思想は、「非モテの原因は全て自分にある」というものだ。

今自分が非モテなのは自分に原因があるのだと思うからこそ、改善する努力を続けられる。

それが結果に繋がったのだ。

そんな彼らとは対照的に、自分には女を抱く権利があると訳の分からない事を言ったり、俺が非モテなのは女達のせいだと、他人に非モテの責任をなすりつけ、攻撃するような輩が、自己研鑽に励む彼らと同列の存在として語られるのは、僕は失礼であるとすら思う。

インセルのように、非モテの原因を外部に見出した時点で、モテにおける成長は終わってしまう。

そしてこれは男に限った話でもない。

元彼の悪口しか言わない、結果の出てない婚活女性達にも、常に「自責思考」で努力、改善をしている男達の姿勢は見習うところがあると思う。


最後に
僕は下位8割に生まれてしまった非モテ男達には、3種類いると思っている。

まず、非モテの原因を自分に見出し改善する努力をする者。


次に、非モテの原因は自分だとわかってはいるが、それを運命だと思い込み行動せずに終わってしまう者。


最後は、己の非モテを異性のせいにし、挙句の果てに攻撃する者。

僕は最後のグループの者達を、非モテの最底辺だと思っている。

人を攻撃するだけの行動力があるなら、身体を鍛えて外見磨きをし、女の子をデートに誘おう。

相手のせいにして頓珍漢な行動を起こしたところで、現実は何も変わらないどころか、悪い方にしか向かわない。

異性関係、とりわけ非モテ問題というのは自分を改善する以外に、解決する方法は100%ないのだから。

僕は今非モテで苦しんでいる人達が、有り余った力を正しく使って非モテを脱するよう、間違った方向に使ったりしないよう、切に願っている。