さくらいの落書き

持たざるリーマンによる試行錯誤の記録 Have nots employer's challenging diary

個人経営のお店でバイトをしたら、資本主義を肌で感じた話

新年度が始まりました。

皆さんいかがお過ごしでしょうか。
僕は4月に異動することになり、とにかく知識量がモノを言う部署にまっさらな頭でぶち込まれたこともあって、圧倒的自己研鑽を求められている最中です。

うちのレベルで残業とかありえねえからな。

でも仕事中に調べ物してる余裕が無いのはよく分かっただろ。自分で工夫しろよ。という有り難いお言葉を、みなまで言わせんな恥ずかしいと言わんばかりの表情の上司からいただきました。

非常に喜ばしいことに、これから先の休日の予定が充実することが強制的に決まったのです!

ただひたすらに今回の人事異動に感謝するとともに、圧倒的成長への期待で胸の高鳴リが寝てる間も止まりません!!

そんな状況のせいか、ふと昔バイトしていた時の事を思い出したので、いっそのことブログに書こうと思いました。

学生時代僕は個人経営の小売店でバイトをしたんですが、そこで資本主義の縮図をかいま見て、自分の仕事観に大きく影響を受けることになったのです。

チェーンの飲食店でもバイトしたことがあるのですが、そこは基本店長だけが社員で他はバイトという体制であり、利益が直接店長に還元されるわけでもなく(多少はされると思いますが)、全員が雇われの身なので社員とバイトの差こそあれど、貰える賃金に大差はないため、生活力などに大きなギャップを感じることはありませんでした。

それに比べて個人経営店は、見える世界が全然違っていたのです。

僕は某お菓子屋のフランチャイズで女の子に囲まれながら、何の恋物語も無く働いていたのですが、そこのオーナーに出会ったとき、一緒に働いているパート、バイト仲間たちとのあまりの違いに驚きました。

車通勤が主流の地域だったので、皆軽自動車やそれに毛が生えたような車で来ているのに対し、オーナーはラン○クルーザー。しかも2台持ち。

バイト先までチャリできた僕は、あまりの銭闘力の違いに震えが止まらなくなりました。
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時給数百円で並クオリティの生活を送る為に頑張っている僕らに対し、たまに店に顔を出す仕事をしている天上人の子供達は、皆海外の大学へ進学、もしくは長期留学が当たり前。
僕らのタイムカードは15分単位で切られ、頑張った成果の大事な200円300円が切り捨てられていく…

子供の留学にかかった費用は、この店で働くパートのベテランおばちゃん達が稼いできた金ちゃうんかと、僕はおばちゃんの頑張りに対するわずかばかりの同情と、消えていった200円への執着心とで悔し涙を堪えながら、この圧倒的な格差を前にして、将来の自分に思いを馳せました。


…あれ?これもしかして会社に就職しても一緒なんじゃね…俺がサラリーマンになってどんなに稼いだとしても、結局社長とか会長とか、上の人達の財布が膨らんでくだけなんじゃね??と。

そう考えたら金のためだけに働くことについて、モチベーションを保ち続けるのは困難であると思い、別の"やりがい"という基準も含めて仕事を探した結果、紆余曲折を経て今の会社に就職し働いているのですが、この時なぜ資本家側に回ろうという発想まで至れなかったのかという若干の後悔があります(笑)

そのステージをイメージできるだけの能力が僕にはなかったというわけなのですが。

サラリーマンより個人経営の方が確実に稼げるというわけではないですし、うまくいかないリスクもあります。

しかし社会人になって以降、経営者の方々からさらに裏事情について学び、ギャンブル要素はあれどやっぱり資本主義で生きるならば、リスクをとって資本家にならない限り突き抜けられないのだと改めて思い知っている今日この頃です。


そんなわけで、もう勉強しょ…

明日を生きるために…白目