ラインに関する考察
先ほどラインをミスって可愛い子から華麗なブロックをいただいたのでw
なごみ不十分な子にネタ系ラインはダメだって忘れてたww
— さくらい@散策師 (@sansaku_sakurai) 2016年6月14日
せっかくLゲしたスト高から悲しみのブロックw
今までの経験(失敗)から、学んだことをいくつか書きたくなりました(笑)
凄腕の方々には鼻で笑われる内容かもしれませんが、ご容赦ください。ラインを含むテキスト上でのコミュニケーションは難しい。
実は、昔俺は人生初ナンパを学校で行い、奇跡のメルアドゲットをするも、調子に乗った返信を行った途端にメールが返ってこなくなり、挙句「もうメールしないでください。」という死刑宣告を食らったとてもとても苦い過去がある・・・
あるのに、またやらかしてしまった。 完全に、最近は新規開拓を怠り既存に甘えまくっていたツケである。
特にラインには、ブロックという恐ろしい機能がある。
画面を、画面をスッとするだけで・・・
こちらから何一つアクションができなくなるなんて、しかもそれがわからないなんて、こんな恐ろしいことがあるだろうか?
ラインは、街中での偶然で素敵な出会いだと、最初は返信があったとしても、ちょっとのミスで即ブロックされてしまう。
それゆえ、針の穴に糸を通すような作業とは言わないまでも、丁寧で繊細なやり取りを要求される。辛い(笑)今までやり取りしていてブロックされた中で一番多いのが、ネタ系に乗ってきてくれなくてそのままブロックというパターン。
まあネタ系送らなきゃいい話なんですが(笑)
なんでネタ系の返しやジョークを入れたいかというと、大きく分けて二つ理由がありまして。
一つ目が質問攻めだったり、面白みのないラリーを避けたいからというものです。
どうしてもお互い何も知らない状況だと、自己開示と相手の情報収集という形になってしまいがちです。
これだと、尋問みたいなラリーになって結果未読、既読スルーを誘発します(笑)
そこでジョークを交えたやり取りが出来ると、楽しく適当な会話のラリーを交えつつ情報収集していけるので、尋問ライン(笑)を避けることができます。
二つ目が、冗談を言うキャラ付けをしっかり行うことで、後々ギラつき、誘導がしやすくなります。
例えば、真面目な感じで特にジョークも言わない奴が、初デートで家アポ打診したら絶対引かれますが、冗談ばっか言ってる奴が同じ打診をしたら、本気なのか冗談なのかわからず煙に巻けます。 しかし、相手に意識させることはできるので、そこから徐々に徐々に誘導できるという、非常にお得なキャラなんですね(笑)
じゃあどうすればネタ系ラインがブロックの原因にならず、許されるようになるのかというと、経験上連れ出し、もしくはある程度の長時間トークで和めた時だけでした。
さらに言うと、その際にジョークを交えたトークをして、相手の中に印象づけられた場合です。
いきなり面白いことを言えない俺は、現在、まず誠実系声かけから入って、徐々に冗談を混ぜていくスタイルなので、キャラ付けにある程度の時間がかかります。 返信がきていたのにブロックされる失敗パターンは、和み不足でキャラ付けが出来ていないのに、ネタ系ラインを送る→嫌われてブロックというものです。
振り返ると毎回これでした。 逆に和み不足でもやり取りが続いてアポれた時は、大体ラインではジョークを交えずに、慎重にやり取りした時です。
まあ、即れてないんですが(笑)
連れ出しがいかに重要かということなんですが、相手の事情によっては連れ出せない場合もあります。( 食い逃げされる場合もあります(笑))
その場合は、めんどくさくてもフツーのやり取りに徹しなければならないということですね。
もしくはナチュラルにおもろい男になって、最初から笑わせられるスタイルを完成させということでしょうか ・・・
ネタ系ライン送っただけでブロックは酷くね?wとも思いますが、若い女は基本モテますから、仕方ないですね。
今回の内容は散策に限らず、合コン街コンその他の出会いにおいても言えることかと思います。
いかに直に会っている間にその後の展開を進めやすいキャラ付けを行えるかが大事ということですね。(ラインあんまり関係ねえww)
自戒の意味も込めて書きました。
参考になる部分が少しでもあれば幸いです。
納涼船に乗った話
そういえば、ちょこちょこ散策してるのにも関わらず、ブログでは地蔵した話しか書いてないことに気付いたので、今後は活動の記録を少しずつ書いてこうと思います。
まあ坊主ばっかでネタがないんですが(笑)
今回は、ついに今年もシーズン入りした納涼船の話です。もう少しで一年経つとか、自分の事ながら、アラサーは時間過ぎるスピードが早すぎて・・・
昨年の初乗船はリア友とだったんですが、結果として二組くらい声かけて塩対応され、リア友意気消沈、早く帰りたいを連呼、俺はそれに引きずられるというクソ展開で終わっておりました。
THE AFC(笑)
二回目の乗船は、今は引退してしまった、某タワマン住みのS氏とのコンビで乗り込みました。
9月某日、さくらいの携帯にラインが一通入った。
さくらいさん、今日納涼船乗ってみませんか?
当日の誘いではあったが、駆け出しの恋愛工学生という名の非モテであった当時の俺にとって、合流の誘いをしていただいて、共にフィールドワークを行えるというのは非常に有難いことであり、仕事も早めに終わる見込みだったので、二つ返事で了解した。
・・・が、予想以上に仕事が長引き、職場から駅まで走り、駅から家まで走り、駅から船まで走っての走りまくり滑り込み乗船で、ゲームは始まった。
納涼船は多人数グループで来ている女子が多く、最低でもコンビでないと難しそうな狩場だと感じる。
とりあえず酒を注ぎ、俺達は船が出船してから声かけを始めることにした。
船内には可愛い子が結構いて、周りの男が地蔵なら楽勝やろと、前日つるっ禿げ坊主で敗走したにも関わらず、俺は正直、今日は最初からそんなガッつかなくても、いけるんじゃないかと、タカをくくっていた。
船が出船し、声かけしようと思った時
異変に気付く。
なんと、可愛い子グループは既に数多の男達によって確保されてしまっていた。
声かけが出来る男達の数が予想の遥か上をいっていたのだ。
納涼船は周りの景色を楽しみながら東京湾を遊覧する船などではなく、男達が入り乱れて声をかけまくるガチの散策船だったのである・・・(昨日は地蔵しすぎて気付けなかったw)
意気揚々と乗り込んだのに、フリーの可愛い子グループがいないため選び地蔵になり、中々声かけが出来ないまま時間が過ぎる。
可愛い子を見つけたので写真撮りますよルーティーン発動するも、さくらい食いつきなさ過ぎてLゲ出来ずに放流(笑)前日の二の舞だけは避けたいと思っていたところで、ウイングのS氏が二人組に声をかけた。
さくらい視点
微ポチャ子:散策値5・5
華奢子:散策値4・5
さくらいは微ポチャの方を担当。微妙に可愛い子譲ってもらって申し訳ないと思いつつ、トーク開始。
(後で聞くと、S氏は華奢子の方がタイプだったとのこと。やはり散策値は人によって違うようです。)
微ポチャは少し酔ってるせいもあってか、凄くノリが良い。
俺も何故かこの日は良い感じにトークが回っていて、どんどん和んでいく。
一方、華奢子は人見知りな感じだったにも関わらず、S氏どんどんラポールを築いていき、知らぬ間にセパして消えていた。
凄まじいポテンシャル・・・ 俺はとにかくポチャを止める!
・・・つもりがポチャがそれに気づいて秒で探しに行くと言い出す(笑)
全く止められずに2人で探すことに。 すると、もうキスしそうな雰囲気の2人が・・・ あ、ありのまま今起こったことを話すぜ・・・ 十数分前に出会い、そして数分前に消えた2人を見つけたと思ったら、もうキスをする関係になっていた。 な、何を言ってるのかわからねえと思うが、俺も何が起こったのかわからなかった・・・ 頭がどうにかなりそうだった・・・ ルーティーンだとかマインドだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。 もっと恐ろしいものの片鱗を垣間見たぜ・・・
「2人とも良い感じだから、そっとしとこう。」 そう言ってセパりに出たショボ腕散策師さくらい。
正直、Lゲして他の子に行きたい欲はあったものの、もうフリーのグループはほぼいない。今日は全力でポチャ子を仕上げ、セパして連れ出す。
そう意気込んでいたものの、結局下船後に合流(笑)
そのまま良い感じの2人が作る流れに乗ってハンドテストを決め、肩を寄せて歩いている内に、ポチャ子仕上がっていくw
チャラいの無理と連呼していたのが、ワンナイトってどんな感じなのか、知りたい気持ちはある。とか言い出す(笑)
これはいけるのではないか・・・? リベンジ果たせるのではないか?
しかし駅に着いてから、何故か華奢子が帰るグダを発し始め、S氏から家に彼女が来るかもしれないというアクシデントが・・・ 俺はポチャ子に最寄り駅にて二次会打診するも、友達と帰るグダ崩しきれずタイムアップ。
結果1Lゲにて終了ww
(その後ポチャ子とはなかなかアポ予定が合わず、その内に彼氏が出来てフェードアウトとなりました)
その後、近くのマッ○で反省会
2日目結果:1Lゲ
1即(チキンクリス○)
そして後日もう一度、今度は同志であり、爽やかなルックスのM氏を加えた3人組で乗り込み、時にコンビで、時に3人組で声をかけ続けた。
終始2人の軽快なトーク力に圧倒されつつ、3度目は3Lゲで納涼船散策を終えました。
その中で唯一俺に食いつきがあったのは、M氏と2人で声かけしたJDコンビの担当子(船値3.5)だけだったという悲しい結果ww
総括
船内の声かけハードルは300バー並に低く、競り合いがとにかく多い。
そのため、とにかく乗り込んだらすぐに声をかけ始めないと、可愛い子もそうでない子も他の男に捕まっているという状況に陥ります。
競り合いが多すぎるので、基本Lゲだけでは意味がなく(下船の段階で一緒にいる男と、その後も行動する可能性が高いため)、ある程度の子を捕まえたら、そのまま和みに徹し二次会へ繋ぐのが良いと思われます。
圧倒的な魅力でガン刺し出来れば話は別ですがw
基本的にガンシカ等はなく、声かけしやすい雰囲気なので、初心者でもやり易くはあるかなと感じました。
今年初乗船という方の参考になれば幸いです。
おや、リトルさくらいのようすが・・・
男がキモい言動をしがちな理由を世の女性達に伝えたい。
Twitterを見ていて、ある面白いブログを見つけました。
http://nnnaaa00.hatenablog.com/entry/kyoritsumeru
ホントにこんな奴いるんだ?ってのもありますが、まあそこそこ変なくらいならザラにいると思います。
男に限らず女も。
女の場合は奢り当たり前女だったとか、理想高杉ィ!みたいなことでしか叩かれない事が多いですが、その理由としては、デートの時点で男側はもう好意を持っている、ということがあります。
ちょっとしか話ししてないのに!?って場合でも男が誘ってきた場合はほぼそうです。
男は3秒で恋しますから(笑)
だから、デートした女のコミュニケーション、言動が多少おかしくても流してしまうんですよ。
ほとんどの男は基本一回セックスするまでは、性欲によるバイアスがかかって冷静なジャッジを下せないので。
そして、この3秒で恋するというのがキモい言動をとりがちになる原因なんです。
なぜかというと、見た目のみで3秒で好きになるもんだから、女性側の時間かけて好きになるという感覚が理解できないんです。
それゆえに、見た目以外で好意を持たせる方法がわからないんですよ。
そうすると、基本的には人から聞いた経験談(たまたま成功しただけかもしれないものも含む)、もしくは自分の経験からしか手段が思いつきません。(ネットやら書籍もありますが長くなるので省きます。)
だから、自信満々にキモい口説きを行ってくる輩が生まれるんです。(このタイプは大抵自己流を通したがる。)
一回成功したから、これは有効打なんじゃないかって。
数打てばたまには当たりますから。
また、外見でモテず全く恋愛経験のない男は、何すればいいのかわからなくてそのままズルズルいってしまう。
この層はもしかしたらキモくないコミュニケーションをとる人もいるかもしれません。
ただ、市場にすら出ない人も多いので、キモい男は実感として前者が多くなるんじゃないでしょうか。
じゃあ、キモくない男はというと、外見の良さゆえに女とのコミュニケーションを頻繁にとる機会があったイケメン(イケメンの場合コミュ力に多少難があっても女と同じく流してもらえる場合もある)か、極少数しか存在しない天性のコミュ力の持ち主か、正しい師(情報)に出会い後天的に経験を積みまくった男かしかないので、割合的にあまり多くないんですよ。
おそらく婚活市場にはほぼ存在しない。
遊び目的として参加する層がいるかな?ってレベルかと。
ただ、上記は所謂モテ男のレベルであって、中間層は女側が多少目をつぶったりしていることもあり、彼女がいる男の割合はもっと多いです。
話は逸れますが、個人的に本気の恋愛を考えて婚活している女性は、多少難ありでも許せるレベルであれば、中間層を狙った方が良いかなと。
リミットが近いなら尚更。
生理的に顔が受け付けられるレベル(この時点で女の場合は3割しか残らない)で、かつコミュニケーション良好となると競り合い多くなりますし。
たまにモテ男の聖人君子もいるかもしれませんが、その割合は港区に入り浸ってもタク代を当たり前と思わない女子大生より、少ないでしょう。
男は浮気できるなら浮気したい生き物なので…
スマートな口説きって、難しいんです。
普段使っている接客サービスなんかも、する側にならないとその苦労がわからないように、口説かれる側だとわかりにくいことかもしれませんが。
口説きはキモくても、普段のコミュニケーションはキモくない可能性もありますし、ちょっと目をつぶる事って男女共大事だなことだと僕は思いますね。
今日の貧乏飯 下北沢編
貧乏飯。それは働けど働けど給料が上がらず、悲しみに暮れながら腹を空かした男達がありつくご飯のことである。
第2話「恋人という関係の耐えられない軽さ」
恋愛経験が無かった頃の俺は、恋人、つまり彼女を作ることは大変なことであって、社会人になり、女性の少ない会社で普通に生活していたのでは、絶対に達成できないことだと考えていた。
そして、それだけ大変な思いをして(女から見れば厳選をして)作る恋人というのは、体の関係も持つものであり、その繋がりの深さ、絆は友人以上で、とても強いものであるはずだと信じていた。
彼氏彼女を取っ替え引っ替え、なんてのは一部のチャラい人達の間だけでの話であり、付き合うことになったら、普通は長く付き合うのが当たり前だと思い込んでいた。
自分は、彼女が出来たら絶対大切にするし、すぐに別れるなんてありえない、浮気なんて以ての外だと考えていた。
〜以下回想〜
一応前回の記事http://takoyaki33kun.hatenadiary.jp/entry/2016/02/22/121755の続きとなっています。
ようやく市場に一歩踏み出した俺は、とにかく合コンと聞けば参加するようになった。
合コンを開いてくれそうな同僚に、開催をお願いしたり、非モテなりに出来る限りのことをやろうともがいていた。
その過程で何度かデートする相手が現れたり、全くタイプではない子に好意を持たれたりと、色々な経験をしながら半年近くが経った頃、ある合コンで一人の女の子と出会った。
今思えば、ルックス的には中の中、人によっては中の上つけるかな?というレベルだったのだけど、合コンというのは絶対評価ではなく、相対評価で見られるものであり、”その会では”とにかくその子が輝いて見えていた(笑)
当日はあまり話さない大人しい子という印象だった。
話をしたい気持ちは山々だったが、多少女慣れしたとはいえ、元々ガチ非モテの素人童貞である俺のコミュ力では彼女の心を開くことは出来ず、結局多少話をしただけで会は終わってしまったのだ。
おそらく、俺の存在は彼女の記憶にはほとんど残っていないだろうと思った俺は、合コン名物「とりあえずのお疲れ様ライン」を送っただけで、放置していた。
・・・というのは建前で、非モテ故、可愛いと感じた子をデートに誘う事にすら、ビビっていたのだw
後日、会社の先輩との会話の中で
「お前最近合コンとか頑張ってるらしいじゃん。どう?可愛い子いた?」
「結構可愛い子いたんですけど、あんまり話せなかったので、一対一じゃ会えなそうかなと思って、挨拶ラインだけ送ってそのままになってます。それと、仕事が不定休らしいんで、休み合うかなって思ってしまって。」
行動しないための言い訳がポンポン出る非モテさくらい。
「お前wダメ元で誘うだろ普通。とりあえず誘ってみろって。」
酒の勢いもあり、先輩から言われた通り誘ってみると、なんと直近の休みで予定が合い、デートが決まったのだ!
ダメ元の大切さを俺は痛感した。
旧友の中で唯一非モテを脱し、ちょいモテ男になっていた友人に店を教わり、昼からアポを取った俺は、集合場所でその子を待った。
(先日の合コンという畑の中で、唯一咲いていた花ということで、その子の名前を美咲としよう。)
待ち合わせ場所に現れた美咲は以前と打って変わってテンションが高かった。
正確には、変にテンションが高かった。
予約していた店に着いて(学習した俺はアポ前に店までのルートを確認し、二度と迷わない男になっていた(キリッ)、話を聞いている内に意外なことがわかった。
美咲は女子校の出身で、今まで彼氏がいたことがなく、デートの経験もほとんど無かったのだ。
変に高いテンションはそのせいだったようだ。
彼女は意外とよく喋る子で、趣味や好きなものの話などで盛り上がった。
その後店を変え、世界最先端のカフェ、スタ○に移動した俺は、非モテのモテテクルーティーン、「言われずとも買う」により、スコーンを買った。
もちろんコーヒーも奢りだ。ついでに言えば昼食も(笑)
好感度は確実に上がっている。そう思いこんでいるので、出費など痛くもかゆくも無かった。
ここで一旦話を変えるが
時に、非モテ男は解散のタイミングを見失い、ダラダラ過ごしすぎて盛り下がってしまうことがある。
別に長く楽しく過ごせるなら、それはそれで問題ない。それが出来るモテ男なら。
ただ、非モテは長い時間を過ごすと盛り下がっていくから良くないのだ・・・
例に漏れず、その日俺は盛り下がりつつある中で未練がましく夕飯まで一緒に食べていた。
可愛い子と楽しい時間を過ごせる事が嬉しくて、帰りたく無かったのだ。
そうしてるうちに美咲に突然
(非モテは観察力が身に付いていないため、帰りたそうにしている様子に気づかない)
「そろそろ帰るね」と一言言われてしまい、その日は解散となった。
嫌な予感がしたが、ラインが途切れることはなく、二回目のデートにこぎつけることが出来た。
次のデートでは、興味があると言われた映画を観に行った。
もちろんチケットを早めに予約し、彼女が遅刻してもいいように、先に劇場でチケットを発行して待ち合わせ場所に集合していた。
正に執事のようだった。
俺は世間でよく言われている「気が利く男はモテる」を意識し愚直に実行していたのだ。
彼女が目が痛いと言えば、新品の目薬を差し出し、鼻をすすったと思ったらティッシュを差し出した。
媚びまくりの妖精もどき、コビーと化していた。
その後もデート、ラインを続けていたある日のこと、合コンの幹事だった子(美咲とは初対面だったらしい。)から連絡が入る。
「最近、美咲ちゃんと会ってるらしいね。気になってるんだったら仕方ないけど、あんまり私は勧めないかも・・・」
「なんでそんなこと言うの?」
「あの子、他の男の人とも会ってるみたいだし、友達(美咲の先輩)も何考えてるかよくわからない子だって言ってるんだよね」
俺はサーっと血の気が引いた。他の男とも会っているなんて。(素人童帝はいくつになってもピュアなのだ)
しかし、美咲が変な女だなんて信じたくない気持ちの方が強かった。
そして
「俺はもう何度も会ってるし、他の男とだってごはんくらいなら行くでしょ。大丈夫だよ。」
と返した。もちろん顔面蒼白である。何なら白目剥いてウンコ漏れかけてる。
その後もデートを続けた俺は、ついに5回目のデートのディナーの際、美咲がトイレに行った隙に会計を済ませ、もう帰ろうかという時に、
「ちょっと待って!時間くれない?」
と彼女を制し、勇気を振り絞って人生初の告白をした。
彼女は数秒の沈黙の後、確かに
「よろしくお願いします」
と返してくれた。
初めて合コンに参加し、本格的に恋愛活動を始めてから約7ヶ月が経っていた。
齢2○にして、遂に人生初の彼女ができた俺は、喜びで軽く放心状態になった。
その後さも当たり前のように会計済みのレジ前を通り過ぎ
「いいんだよ。会計なんて(キリッ」
とかっこつけ、店を出て少し歩いた辺りで
「せっかく付き合ったんだし」
と人生初の手繋ぎ打診をし、小中学校のフォークダンス以来、かつプライベートにおいて初の手繋ぎをできた喜びに震えまくった。
この時西野カ○比5倍は震えていたと思う。
君が手を繋いだその時から
何もかもが違く見えたんだ
街の光も涙も歌う声も君が輝きをくれたんだ
- アーティスト: スキマスイッチ
- 出版社/メーカー: Universal Music LLC
- 発売日: 2017/04/01
- メディア: MP3 ダウンロード
- この商品を含むブログを見る
正にスーパー奏(かなで)ラスサビタイム。
付き合ってからはラインの楽しさも倍増していた。
「美咲とラインしてると、仕事頑張ろうって気持ちになるよ!」みたいな気持ち悪い惚気ラインをマシンガンのように連発していた。
愛情表現は出し惜しみしないほうが良いと思っていたからだ。
数週間が経ち・・・
美咲とは出身県が一緒だったこともあり、彼女が次の休みは実家帰省するとのことだったので、俺は帰るつもりなど全くなかったが「俺もその日帰ろうと思ってたんだ!○駅までは一緒だよね?そこで会おうよ!」
と誘った。
返事はイエス。
俺は一緒に夕飯を食べようとワクワクしていたのだが、いざ合流すると
「え?ただ会うだけだと思ってて・・・ご飯は実家で食べるつもりだったんだ。ゴメンね。」
と言われてしまった。
俺は仕方なく、遠回りではあるが彼女の最寄駅までということで、一緒に電車に乗ることにした。
(普通、付き合いたてのカップルなら会う=ご飯くらい一緒に食べようってなるもんじゃないのか?と俺は疑問に感じたが、言い出せなかった。)
電車内で話はするが、美咲はこちらに目を向けない。
なんとなく、楽しくなさそうな様子が見られた。
それからしばらくして、徐々に美咲からの連絡の頻度が落ち始めた。
俺は嫌な予感がしながらも、仕事が忙しいんだろうなと思い、問い詰めはしなかった。
もちろん俺は即レスだったこということは言うまでもない。
その後何度か予定を合わせてデートしたが、あまり盛り上がらない事が多く、夕飯前に帰ってしまうこともあった。
会計を頑なに払う場面も出てきた。
一ヶ月半が過ぎた頃、会う約束をしようとした際に
「その日は行けるかどうかわからない、近くなったら連絡する」と返され、結局そのまま前日になってしまうということがあった。
この時流石に俺もこのままじゃいけないと思い
「結局来れるの?来れないの?俺、休み空けて待ってるんだよ?」
と初めて少し不満をあらわにしたラインを送った。
(この日は、入る可能性がある別の予定があった)
その後、
「やっぱり明日は行けない。だけど、16日(一週間後)は、前々から約束してた東京ドームシティ行こうね」と返ってきた。
それに対してわかったとだけ返し、特に咎めることはしなかった。
そして、16日を楽しみにしていた。
その数日後、有給休暇を取り、免許更新のために順番待ちをしている俺の携帯に、「ごめんなさい。」と何故か敬語で始まるラインの通知が表示された。
嫌な予感がした。
ごめんなさい。やっぱり16日は行けません。から始まるその長文ラインは、要約すると
俺のことは元々好きではなかった。
好きだと嘘をついて付き合っていた。
付き合えば好きになれるかと思ったが、結局なれなかった。
これ以上は付き合えません。
ごめんなさい。
ということだった。
聞いたことはあった。
好きじゃなくても付き合うことはあると。
その内好きになることもある。
そうでないこともあると。
今思えば、俺はそれが最初に当たってしまっただけのことだ。
しかし、自分は燃え上がっているというのに、初めてできた彼女に突然別れを告げられてしまった当時の俺は、凄まじいショックを受けた。
確かに、前々から兆候はあった。
認めたく無かっただけで、薄々勘付いてはいた。
彼女に気がないことは。
だから、追いすがりはしなかった。
あれだけ試行錯誤して、金も時間も気持ちも費やして、ようやく付き合えた彼女が、友人よりも遥かに強い絆で結ばれていく関係だと思っていたものが、一通のラインで消えて無くなってしまった。
恋人関係の、何と軽い事か。
僕らは同じところにいても、全く繋がっていけなかった。
奏タイム、ウソやん。
そもそも付き合うというのは、ただの口約束でしかない。
片方にその気が無くなったら、その時点で、簡単に破綻してしまう。
ある意味当たり前の事実に、早い人なら高校生でも知っていることに、俺はようやっと気がついた。
気づかされた。
納得は、全くできなかったけれど。
ラインを読んでいて、だんだんと、全身から血の気が引いていった。
冷や汗が噴き出す。
そのうちに、写真撮影の順番がやってきた。
俺はその状態で免許の写真を撮らざるを得なかった。
俺の免許証には、恋人という関係に抱いていた幻想を打ち砕かれ、その絆の脆さと儚さに落胆し、この世の終わりのような顔をした童貞男の顔と、初の失恋記念日が刻印されている。
さくらいの非モテな冒険 第1話 「アポれさくらい」
さくらいは絶望した。必ず己の中の非モテ魂を除かなければならぬと決意した。
さくらいには恋愛がわからぬ。さくらいは非モテの童帝である。
右手を使い、股間の竿と遊んで暮らしてきた。
けれども、リア充というものに人一倍渇望していた。
さくらい2⚪︎歳春
己の非モテぶりに無限の可能性を感じ、悩みに悩み抜いた結果さくらいがたどり着いたさきは、合コンへの参加であった。
いきなり合コン開ける時点で恵まれてんじゃねえかクソが!と、男祭りで非モテ界の王達から聞こえてきそうだ。
その通りだ。すぐに合コンに参加できるようなやつは恵まれているし、20代で童帝やってる方がおかしい。
そう。恵まれない俺は、会社に来る保⚪︎屋のお姉さんと悪魔の契約を交わし、なんとかセッティングしてもらったのである。
合コンにて、キョドりながらクソ盛り上がらないトークを続けた結果、狙っていた子は惨敗。
LINEの1通目すら返ってこない。
しかし何も得られずには終われない。
後日、既に悪魔に魂を売っていた俺は、裏取引によって知りえた情報から、合コンにて特に俺に対しての印象がない、というか全然話していないので、俺が童帝キョードルであることを知らない、第二候補の連絡先をゲットした。
その後蜘蛛の糸のように途切れそうなラインを何とか続け、ついに俺は初デートのアポをとったのである!
これは普通の男達にとっては何の感慨もない一歩であるが、無冠の童帝であったさくらいにとって、大きな一歩であった。
しかし早速アポの指定場所をミスってしまう・・・
お互いの住んでる場所を考慮して丁度中間地点が良いだろうなどと、余計な気を回した俺は、一度も行ったことのない駅を指定してしまったのだ。
Googleマップで道順は確認していたはずだった…
がしかし迷う!(駅で見つけた地図が何故か南北逆だった)
キョドる!
そしてピヨる!
女の子が気を使って街の地図を探し出してくれ、なんとか初めてきた街の初めて入るイタリアンに入店。
さあ、ゲームの始まりだ
(もう終わってる)
たまたま珍しく、俺の趣味に女の子が興味を持っており軽く盛り上がったものの、帰り道決定打を放ってしまう。
俺は気づいていたのだ。店にいる時から。
でも言い出せなかった。
女の子の口が、トマトソースでやたら赤いということを。
伝えるべきか伝えないべきか迷ってしまったんだ。
鼻毛が出てるとか青海苔付いてるとか、そういう類の厄介なパターンだったから…
でも流石に、電車の中までこのままではまずいんじゃないか?
そう思った俺は帰り道の道半ばまで来て、ようやくそれを指摘した。
「口元拭いた方がいいかもしれない…」
それを聞いてティッシュで口元を拭った女の子が一言
「うわー、もう最悪」
その瞬間、最悪の思い出を作ってしまった感が、街に溢れる。
その後話をするのに必死で改札を間違えそうになったり、こいつどうしようもねえなって顔をされながら、もうてんやわんやで俺の初デートは終了した。
デート後その子からもらった「最後」のラインが
「今日はありがとうございました!!」
だったという事だけは脳裏に焼き付いて忘れられない。
ビックリマーク2個なのに、次につながる予感あったのにさ(本気で思ってた)・・・
次回アポの誘い、既読ついたのさらさ
普通に次もあると思うだろ?
ウソみたいだろ。
(その子の連絡先)死んでるんだぜ。それで…
童貞さくらい
初デートの結果
衝撃のファーストブロック!!
しかしこの敗戦があったからこそ、デートにおける段取りの大切さやら何やらを知り、現状のエスコート力のダメさを知り、これは経験を積まなければ、俺の非モテ王への道は堅いと悟れたんですよね。
だから俺は、常々非モテ仲間に言ってます。
とにかく、アリだと思ったらアポれと。
ダメ元でとか、ワンチャンあるかもとか、そういうの以前に、自分のショボさを経験として知っとけよと思うので。
正直な話、失敗経験を積めただけでもありがたい方なんですよ。
合コン時点でナシ判定されてアポにすらこぎつけないことだっていくらでもありますから。
男側の恋愛は、いかに失敗から学んで次に活かすかだと思います。
まずはモテるとか、楽しませるトークとか以前に、二回目アポれるくらいの基礎力をつけるとこからです。
非モテあがりの男達は。
今回の記事がまだデートすらしたことない。
合コン何それ?美味しいの?な方にとって、何らかのアクションを起こすきっかけになってくれたら、幸いです。
- 作者: 太宰治
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/02
- メディア: 文庫
- 購入: 7人 クリック: 124回
- この商品を含むブログ (176件) を見る